エチオピアで発掘された世界一有名な女性・ルーシー

ルーシーが現世に再生されたのは1974年のこと。それまで300万年もエチオピアの地層の中に埋まっていた。

ルーシーの見つかった骨はわずか40%。しかしそこからたくさんのことが分かった。当時の科学者にとって一番ショックだったのは脳の進化より二足歩行の方が先だったことだった。脳の容量はチンパンジーと同じくらいしかなかったにもかかわらず、しっかりと二足歩行をしていた骨格だったからだ。
本当のところは、脳の発達こそ人類進化の一歩だ、と信じていたという事だ。しかし、ルーシーの発見後に次々と時代の異なる人類の頭骨が発掘され、脳の進化は二足歩行よりもずっと後の事だったのが証明されたのだ。
この時の科学者や一部の知識人達のショックは一体何を意味するのだろうか?この事は、別のページの「科学革命」のところで触れたい。
Ⅰ、ヒト亜属=アウストロピテクス・アファレンシス
ルーシーには『 アウストロピテクス・アファレンシス 』という学名がつけられた。チンパンジーと分岐したばかりのヒト亜属だった。
よく見かけるこのイラスト、一番後ろがルーシーだ。身長は1メートルちょっと。尻尾の痕跡がある。ちなみに、一番前にいるのが我々、正式学名は『 ホモ・サピエンス・サピエンス 』だ。
Ⅱ、ルーシーの本当の名付け親はビートルズ?

発掘隊の人々は、毎日毎日泥にまみれ、ほこりにまみれながら退屈で気の抜けない発掘作業をしていた。発掘作業というのは本当に大変な仕事なのだ。毎日彼等はラジオから流れるビートルズの 「Lucy in the sky with diamonds 」 の曲に癒されながら、40%にも及ぶ大量の骨を傷つけないようにと、気の遠くなるような掘り起こし作業をしていた。
彼らには特権が与えられた。そして全員が「奇跡の人骨」に「ルーシー」と名付けたのだ。
Ⅲ、「Lucy in the sky with diamonds」はちょっとおしゃれな歌詞
♬ オレンジの木やマーマレードの空の下 誰かが君の名を呼ぶ 🎶 君はゆっくりと返事をするんだ ♫ そこには万華鏡の瞳をした少女が待ってる (^^♪ ♬ (^^♪ ♪ (^^♪ ♬ (^^♪ ♪♪ 黄色や緑のセロファンの花が 君の頭上にそびえたってる 🎶 目に太陽を宿したあの少女を探してみなよ (^^♪ ♬ (^^♪ ♪ (^^♪ ♬ (^^♪ ルーシーはダイヤモンドをまとい、空を舞う!(^^♪ ルーシーはダイヤモンドをまとい、空を舞う!(^^♪ ルーシーはダイヤモンドをまとい、空を舞う!(^^♪ (^^♪ ♬ (^^♪ ♪ (^^♪ ♬(^^♪ ♬ (^^♪ ♪ (^^♪ ♬ ♬
実はこの歌『LSD』の歌じゃないかと発売禁止になったこともある。でも、本当はジョン・レノンの息子のジュリアンの保育園の時のお友達のことを歌った歌なのだ。彼女はルーシーという名前で、全身性エリテマトーデス(自己免疫性疾患)の難病を抱えていた。
ジュリアンの話によると、彼女の瞳はダイヤモンドの形をしていて、とても綺麗に輝いていたそうだ。