スウェーデンの「ホームレスのフォックス」に学ぶ寛容さ
スウェーデンの首都、ストックホルムの街角に訴え続けている「キツネ」がいる。ぼろ布をまといやせ細ったキツネだ。
「私に食事と住まいを!」と訴え続けているのだ。
先頃、国連が「世界幸福度ランキング2018」を発表した。世界156カ国の中で第7位になるスウェーデンにもホームレスがいるのだ。その事実を国民も政府も認めている。福祉国家スウェーデンのこれが現実だ。ちなみに日本は54位、上位は北欧が占めている。
《日本人はどういう所に不幸を感じているのだろうか?》
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「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る」とうたった石川啄木のこの詩が一番の不幸を言い当てている。それから100年過ぎた今も、まだ・・。
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強い政治不信、政治家不信だろう。社会保障制度に対する不満、格差社会・・・挙げるときりがない。自民党に代わる勢力がいない。
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三権分立が機能していない。行政官僚は国を支えているという誇りを失っている。司法は政治家と企業家の顔色ばかりを窺っている。権力機構に正義を感じない。
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相変わらず封建主義がはびこり、生きづらい。
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未来への希望が見えないために、老人差別、障がい者差別、女性差別、弱者への差別、等々が生まれる。
《日本人にしかない遺伝子》