嵐山・渡月橋へ続く風光明媚なサイクリングロード

私の住まいからは渡月橋が近い。のんびり歩くと1時間はかかるが、自転車で行くと15分ほどで着く。
私がここへ移り住んだのは去年の6月の末だった。だからまだ春盛りの風景は見ていない。これからの3月~4月が楽しみだ。大きな桜の木がたくさんあるからだ。
この桂川沿いのサイクリングロードは奈良まで続いていて、全長45キロもあるそうだ。この嵐山・渡月橋が出発地点でもあり、終着地点でもある。
このサイクリングロード、正式名称は「府道京都八幡木津自転車道線」と言うのだそうだ。色気のない名前だ。そう言えば、どこかの立て札に書いてあったような気もする。
この下り坂地点から嵐山まではおよそ2.5キロほどだ。最終コースに入るのだ。それまでは自動車と併用になっている個所もあるが、ここからは自転車専用のコースになっている。
だから自転車も猛スピードで走っていく。そのせいだろう。この坂では時々自転車事故も起きているようだ。ミラーの破片が落ちていることがある。サイクリングロードなのに「事故に注意!」「ゆっくり走ろう!」などという看板がある。
礼儀正しい人は「通ります!」と声をかけて通り過ぎるが、無礼な奴は突然風を切って通り過ぎていくので、散歩している人も肝をつぶすこともある。私はこの下り坂から、愛犬と一緒にサイクリングロードを歩き始める。
ここから渡月橋までの景色は素晴らしい。桂川を右に見て、左には公園が延々と続く。このわずか2キロほどの地帯で、様々なドラマが繰り広げられる。野鳥が多いのには驚いた。ここの野鳥は人に驚かない。
日曜日にもなると、徒党を組んで自転車集団が来ることがある。楽しそうに会話をしながらゆっくりと走っていく。もうここまで来ると嵐山までは5分ほどで到着する。ほら、渡月橋が見えてきた。
途中の嵐山東公園・・庶民のセラピー
嵐山の手前には大きな公園がある。嵐山東公園という。
この公園には巨木が多い。中でもヒマラヤスギは圧巻だ。見事な成長ぶりだ。下から見上げてもてっぺんは見えない。枝を大きく広げているからだ。
